
「好き!」を学ぶ。
話し合って、決める
2025年夏—ひろしま自由学校アシンク 開校します。
asyncとは、“a-synchronization”=非同期の略
子どもたち一人ひとりが「同じ」であることを求めない
生き生きと自分自身を生きること場であること
この夏の開校に向けて「好きを学ぶ!」「話し合って決める」そんな場所づくりがはじまっています。4月、5月、6月…いろんなことが動き出します。興味のある方はこちらに参加できなくても、ぜひご登録ください。詳細はこちら
あいさつ
こどものひとへ
ここはみなさんが知りたい・やってみたいと思うことを、できるかぎり叶えていく場所です。時間割はありません。おとなから「今日は○○しましょう」と言うこともありません。もちろん宿題もありません…(→右の▼を押すとつづきがあります。)
今日は何をしようか」「明日は何をしようか」考えてみてください。何をしてどのように過ごすかはみなさんの自由です。わたしたちはみなさんの知りたい、やってみたいをお手伝いします。
なぜなら「自由」があるからこそ、人間はじぶんから育つこと、遊ぶこと、学ぶことができるからです。
「自由」ってむずかしいですね。この場所でみなさんが自由にすごせるということは、ほかの人も自由にすごせるということです。あなたが自由にすごせて、ほかの人も自由にすごせるにはどうしたらよいでしょう?そんなことも考えながら、あなたの時間をあなたがおもうようにつかってみてください。

おとなのひとへ
わたしたちは、興味や関心を持つと「知りたい」と思える生き物です。そして、「知りたい」と思ってそれに向き合うときは何歳であろうと学び、吸収します。
カリキュラムや学習指導要領をどれほど変えたとしても、こどもたち全員にその流れどおりに興味関心が芽生えるわけではありません。その必要もありません。
あえて与えられない環境の中で、自分に必要なもの・ことを自発的に見つけて探求していく。その過程を経ることが将来的な力となり、自分らしさにつながるのではないでしょうか。
わたしたちはその過程に寄り添い、育ちを待つ存在でありたいと願っています。

では…ここには何があるのか? おとな達は何をするのか しないのか
ないこと、しないこと
- 時間割はない
- 宿題はない
- 成績はつけない
あること、すること
- 時間はたくさんある
- ひろい縁側がある
- 気持ちの良い木陰
- 軒下を吹き抜ける風
- 焚き火台
- ひろい田んぼ跡
- しずかな田園
- ふしぎな森
- キジやイノシシ
- たのしい隣人
- ハンモック
- たくさんの本やPC
- 子どもへの敬意、自由と自由の相互承認
- ゆっくり子どもの育ちをその傍らで「待つ」大人たちがいます。
一日のすごしかた
予定、また予定に変更があれば記入
プロジェクトが進行中の場合は個別スケジュール
昼食の提供は予定していないが、炊飯器ほか調理器具は使用できる。
テーマがあったり無かったり、言葉を聞きあう時間
修繕や片付け、掃除などなど
開校(2025/8/20)までのスケジュール
STEP1.「古民家を修理して子どもと暮らし、学ぶ環境にする。基礎工事編」・・・済
古民家再生の大工さんに教えを請いながら、解体し、組み立て、すこしずつカタチを作りあげます。
- 1月2週目 床と壁の解体。済
- 1月3週目 シロアリの防除、湿気対策を行い、床に断熱材を入れます。 済
- 1月4週目 壁を壊し大きな窓を取り付け、床を張ります。 済
- 1月5週目 天井に断熱材を入れます。トイレ撤去、バスルーム解体。 済
- 2月1週目 新しくできた大きな空間やトイレなどに漆喰の下地を施します。合併浄化槽工事 済
- 2月2週目 漆喰塗りの仕上げ。トイレ・シャワールームの新設置 済
- 2月3週目 トイレ・シャワールームの新設置 済
- 2月3週目 工事最終確認 済
STEP2.「古民家を修理して子どもと暮らし、学ぶ環境にする。屋内屋外の環境整備」詳細決まりましたら、お知らせします。
- 3月前半 庭木の整理と外の水路水脈の整備、畝立て、駐車場所を整備
- 3月後半 屋外の環境整備を続けながら、室内の清掃等内装手つかずの箇所の整備
- 4月 内装の仕上げ。納屋棟および事務スペース等の整備
STEP3.「古民家を子どもとおとな達で…オルタナティブスクールに魔改造するProject」
- 4月 古民家と納屋をみんなの自由なアイデアで魔改造していく
- 4月 入学相談、がっこうづくり作業と話し合いを継続
- 5月 連休中に建物の更なる改装、見学、相談、話し合いながら実施
- 6月 入学希望者。見学者との面談、話し合い
STEP4.7月プレオープン「古民家で過ごす夏休み」
- 7月20日 プレオープン
- オルタナティブスクールでの夏休みを体験する。ともに「がっこう」作りに参画する
STEP5.8月正式オープン、あたらしいはじまり
“ひろしま自由学校アシンク”に参画してくれた子ども、大人たちが、どんな「がっこう」をつくっていくのか、わたしたちは、ここでどう過ごし、楽しむか…語り合い、それぞれの居心地の良い在り方を考えていく
募集情報
※詳細については、変更の可能性があります。
募集開始時期
2025年春スタート予定
募集対象
おおよそ6歳前後から15歳前後のこども、或いは子どもと共に参画するおとな達
定員
15〜20名
開校日時
週4日10:00〜15:00 (週2〜4日間)延長預かり検討中
(月、火、木、金)
費用 諸経費
登録費用
スポット利用
定額利用 週2
週3
週4
設備費
体験(設備費500円込)
その他イベント開催時
10,000円
4,500円
26,500円
36,000円
44,000円
5,000円
3,500円
その都度ご案内します。
*一部経費については、減免を検討、要相談
送迎
実施予定ではあるが、現在検討中
給食
簡易なものを検討中/
わたしたちが子どもと目指すもの
子どもたちが自分らしく生きるために必要なこと・ものを各々のタイミングで自由に学び、獲得していく場と時間を提供すること
わたしが自由に生きるためには他者の自由も認めなければならないことを理解し、お互いに自由な存在であることを認め合う、自由の相互承認の感度を育むこと
そのために、真に民主的な学校(デモクラティックスクール)を設立し、子どもたちのこれからの多様な学びや成長を支援すること
わたしたちは、広島県、東広島、東志和の人々と共に自然、大地とのかかわりの中から活動を広げ、世界中の人々の日々の営み、生活を子どもと共に守り、つくるために力を尽くしていきます。
創業の動機
共同代表 高須賀清香
娘が通っていた幼稚園での保育のあり方を通して、大人が子どもたちの能力と可能性を信じ、子どもが自らの意思に従って安心して行動できる環境があれば子どもたちは自ら学ぶことができることを体感しました。
そこから、「学校」という場所もこのように自らの意思に従って行動できる環境であれば、自ら学んでいくのではないだろうか、子どもは教えないと学ばない・学べないのではなく、一方的に学びを与えるから学ばなくなるのかもしれないと思うようになりました。
自身が受けてきた教育とはあまりにも違うこの教育のあり方に、戸惑いや不安がないわけではありません。それでも子どもたちに委ねてみようと思い、この学びの場を作る決意をしました。
共同代表 仲渡尚史
クヌギ林には、いつもこどもたちの声が響く「森のようちえん」がはじまりでした。こどもたちは、春の花々の中で、夏の木陰で、秋の豊かさ、冬の厳しさ、数秒で移りかわる空気や雨の気配、生き物のすばやい動き、そびえる木々や崖の上で、それぞれが日々…心地よく、面白おかしく、はげしく、注意深く自己の「育ち」を大切に、長い一日をその刹那ごとに選択し生きていました。
おとなたちも、森の道や風の通りを整えたり、水脈の泥を手でほぐし、畑の土のあたたかさを確かめていくことを通して、あらためて眼前に在る「こどもという自然」「こどもという宇宙」の大きさと豊かさを触覚的にも感じることができるようになっていきました。
早春のある日、友人のA.J.Koikoiさんとその友、三宅さんが志和東の中でも殊更うつくしい小さな集落に、縁側に暖かな日差しが入り、納屋の大きな軒下には風が通る古い空家を紹介してくれました。
…ここに自由な学校をつくりたい。一人ひとりが自分であり続けることができる場所をつくりたいと…そういうことになりました。
『ひろしま自由学校アシンク』の《Async=非同期》はそんなわたしたちの思いも込めて、坂本龍一さん晩年の曲名から高須賀清香さんが選び名をつけてくれた名前です。
故 津守真さんが“こどものすべての行為を表現としてわたしたちおとなは捉え”そして応当していくのだとおっしゃったその言葉を心に留めながら、里山で遊ぶこどもをみていたら…こどもたちに示されているのは「わたしたちは有能な学び手であり自由な自己の教育者だ!」という“強い意思表示”でした。大人ができることは、こどもの「育ち」を求める自然で力強い欲求を守り、既存の概念を教えようとしないこと、待ち続けること。全力でその自由な歩みをささえ、自分自身もまた自由に生きることだと考えるに至りました。
その人間の「自由」は、どこからはじまったのでしょう?
人間という少しかわった生き物は、数百万年もの間、木の実や動物を追う遊動生活をしてきました。移動するごとに変化する地形や気候、食物採取の為の技術と知識は更新され、人の中にも外にも自然と共に変化する営みが育まれてきたのです。もちろん、こどももコミュニティの中で守られながらも、移動しつつ自分自身で自由に身体を動かし、みんなが大切にしているものが何かを察知し、生きること、楽しむことを自ら学んでいました。大人たちも。
しかし、長く慣れ親しんだ遊動生活が1万年前、突如として気候変動など様々要因により終わり迎えます。定住革命と呼ばれているものです。そこから急速な宗教的な概念や漁業、牧畜、農耕、人口の急激な増大、国家、産業革命、情報革命。そのような中で、まず大人と「自然」との関わりが変わりました。住み続けるためには自然と共にあるのでは無く、苦しみながらも自然に抗うすべを求めるようになった。それでも集団で定住する中、なすすべも無く疫病や飢餓で死に絶えることもありました。それでも、こどもたちは大人たちの仕事の「周縁・周辺」で自由に遊びながらもちろん労働力としてコミュニティでの役割もそれぞれにない、育ち学ぶ力を持ち続けてきたのです。
ただ、コミュニティや生産が大きくなるほど、こどもは未熟で役に立たないと、その存在自体が差別されるようにもなっていきました。
そんな数百万年と比べると鼻毛の先くらいにしかならないつい150年前、「学校」というものがはじまります。
未熟で役に立たないこども、バラバラなおとなを、「国家」の役に立つ「国民」にし、歩兵と工員を大量に短期間で増やす必要があったからです。とくに「日本」という国は他国に対抗するため主にプロイセンのシステムを導入し、こどもを一カ所に集め刑務所形式の教室、軍事訓練用のグラウンドをつくりました。「学校」と「教育」のはじまり…もちろん貴重な人材を奪われたコミュニティ、集落の人々は怒り、各地で学校を潰す暴動が起きました。国はさまざまな工夫をしてなんとか学校を定着させようとしたが失敗を続け、最後に天皇の勅命、臣民の育成という大義をもって人々の抵抗を抑え込むことに成功したのです。
ただ、そんな中で「こどもの自由な学びと選択の自由」は奪われました。
唯一、幼児教育においてはフレーベルの志を継ぐキリスト者であった倉橋惣三から津守真のながれ、大正デモクラシー基の自由主義・民主主義や人文主義的思潮を背景に、こどもの主体性を尊重する世界的な新教育思想に沿った「新教育運動」の影響、戦後のj.デューイの「なすことによって学ぶ(Learning by Doing)」という提言や彼の主張した「共同体(communitiy) 」こそが人々の生活を基礎づける「本質的な自然」だと位置づけは、「教育は生活の過程そのものであり、将来の準備ではない」「要らない知識を無理やり詰め込む必要はない」とする考えは、すぐれた実践の数々を育んできました。
これが1989 年の幼稚園教育要領の改訂でより一層明確な指針となり、物・人との関わりを通してこどもはこども自身の力で成長する。それらへの自由な関わりが重要で「環境を通しての保育」と呼び重要視しました。
いわゆる自由保育の提唱です。近年の改訂により、これらの重要性はより重要視されるようになりましたが、そこには、こども時代の自由な遊びが、こどもの「非認知能力」を高め、将来的に「国家」の役に立つ能力を持つ人材が生まれる可能性が高いという研究結果を根拠にした経済界からの欲求の存在も大きく、それまでは従順に社会の要求する知識と技能を指示どおり学んでいれば生き残ることができ人々は、今度は「能力」が測られる事態になったことは、あらたな差別と分断を生むものとして警戒しなければなりません。
さて、それでもいまの幼児教育は「一人ひとりの発達に寄り添う」ことを堅持しようとしています。ただ小学校以降の学校教育課程では、いつまでに何をどう教えるのか、学ばなければならないのかが羅列されています。
こどもらは小学校から高校卒業までの15年間「一人ひとりの発達」ではなく「カリキュラム」に併せて「大人が必要と定めたこと」を教えられる…15年間ずっと「あなたは足りていない。次にこれを学べ」と否定され続けるのです。
森のようちえんをはじめるにあたってつくったMissionがありました。それは「子どもは有能で自信にあふれた学び手であり、考えや気持ちを明確に伝えることが出来るコミュニケーションの担い手。心身、精神ともに健全で、確固たる帰属感と社会に価値ある貢献が出来るという自覚を持っている。わたしたちは人と自然、大地とのかかわりの中から活動を広げ、日々の営みを子どもと共につくる」というもので、ニュージーランドの国家教育プラン『テファリキ』に習い、考えたものです。
ニュージーランドのマオリ・コミュニティが大切にしてきた思想にはとても及ぶことは出来ませんが、先住民の人々が持ち続けてきた何万年何百万年もの間こどもを育んできたことと、こどもたちの中の自然、その遊びと学びは、哲学と芸術にとても近いように感じています。そこには一人ひとりが主体的に社会や環境の中で価値を見出し、ときに変革し、生きるため、大切にしてきたやり方があると、わたしは信じています。人は学び続けることができのです。
アクセス
『ひろしま自由学校アシンク』への地図です。赤いです。クリックしていただくと が出てきます。そこをクリックするとルート検索できます。
※タバコやの看板がある家の向かい、土砂がむき出しの山と太陽光パネルの間に、集落入り口があります。

〒739-0262 広島県東広島市志和町志和東2033-2
この夏の開校に向けて「好きを学ぶ!」「話し合って決める」そんな場所づくりがはじまっています。4月、5月、6月…いろんなことが動き出します。興味のある方はこちらに参加できなくても、ぜひご登録ください。詳細はこちら